「ホイーラーズ」 'WHEELERS' It is not different though differs.
15年の歳月を共に過ごす「アラヤ マディフォックス」
オーナーはとある教会の牧師さん。31才という若さながら教会を取りまとめ、忙しい毎日を送っている。
そんな日常の通勤の相棒となっているのがこの「アラヤ マディフォックス」だ。
購入したのは今から15年ほど前、高校合格と同時にそれまで貯めたお年玉を叩いて手に入れた。
「父親が簡単にお年玉を使うことをなかなか許してくれなかったんですが、
自転車に関してはちゃんとしたものを買った方がいいから使って良いと・・・
きっと事故のことなどを心配してくれていたんだな〜と今になって思います」
「当時10万円もの金額を自転車に使うのは勇気がいりましたが、全く迷いませんでしたね。
とにかく購入してからは西宮から千葉まで往復ツーリングをしたりしました。ブロックパターンのタイヤで
よくやるな〜なんて周りから言われたり・・・」(笑
楽しそうに自転車の話をする彼の輝く目からは、根っからの自転車好きであることが伝わってくる。
それでは彼にとっての自転車とはどこが魅力なのだろうか?
「とにかく乗っていて気持ちいいんです。乗り心地というんでしょうか・・・。
自分を真中に置いて、その前後の車輪がお互いが支えあって成り立っているというか・・・。
それにペダルを漕いだ分だけそれに応えてくれる。
とにかくそれが気持ちイイんです。」
自転車はペダルをこがないと安定して走ることができない。
必要なのは自分の力と地軸とのバランス。
そんなシンプルであたりまえのことと思っていることに、人は自然な気持ちよさを感じるのかもしれない。
「パーツなんかはちょこちょこ変更しています。
カンチブレーキをVブレーキに変えたり。今度はサドルがダメになってきたので、サドルが欲しいな〜(笑」
パーツも消耗すれば交換する。いたずらに性能やかっこよさを求めるのではなく必要に応じて。
クロモリのフレームにはいくつもの傷がつき、お世辞にも綺麗とは言えないが、
そこには彼と彼が過ごしてきた15年間のシワが刻まれているのだ。
消費サイクルが加速していくこの時代に「ひとつのもの」と長く付き合うというスタイル。
お互いに無理をしないニュートラルなスタイルとでも言おうか・・・。
「これからも乗りますよ!」
次にお会いする時も、きっとこのマディフォックスと一緒であろう。
その時のマディフォックスはどんな表情になっているのか。
今から楽しみである。
ARAYA マディフォックス。
サスペンションも何も装着されていないが、そのプレーンなスタイルは今見ても新鮮。
アラヤは、1982年日本で初めてマウンテンバイクの量産化をマディフォックスで実現した国産自転車メーカー。
当時はアウトドアブームの全盛期、そのアイテムとして「マウンテンバイク」という名が日本にも浸透する。
鉄ならではの温もりを感じる丹下のクロモリフレーム。グラフィックも当時の雰囲気を残す。
多くの傷が年月を物語る。
フロント、リアともにカンチタイプからVブレーキに変更。飛躍的に制動力が上がった。
安全性を考えた時にブレーキは一番考えなければならないところ。
クランク、ペダルなどは当時のまま。リアディレイラーはブレーキと同じくシマノデオーレに交換。
フレームには各種「ダボ」が付く。キャリアなどを取り付けるときに便利だ。
リアメカの変更に合わせてシフターとブレーキををシマノのACERAに変更。カンチとVでは、レバー比が異なるのだ。
こちらは現在の愛車「ホンダ ドマーニ」
教会にいらしていた方から事情があって譲り受けたクルマ。
走行7千キロで譲り受け、現在は走行距離2万6千km。
彼の乗物に対する基本的な考え方は、
「目的ではなく、手段として最大限楽しむ」ということ。
このドマーニもその時の気分でやりたい事に忠実に応えてくれている。
ドライブで時間やスピードなどを感じながら気分転換をしたり、
買い物はもちろん、いろんな人に会うための手段としても。
このクルマのセダン然としたプレーンなスタイルも、
彼のそういった「求めすぎない」乗物に対する想いが表れているように感じる。
ホンダドマーニ。1992年に発売された小型4ドアセダン。現在は絶版。氏の愛車は1997年のモデルチェンジ後の2代目。
当時のシビックをベースとする2代目ドマーニ。
ポータブルナビを装着。
エンジンは1600cc
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